何らかの病気やケガなどで、病院に通院する、もしくは入院する、という経験はこの記事を読んでいる方のほとんどがされていることでしょう。その時にドクター(医者)の補助として、いっしょに治療にあたってくれるナース(看護師)の存在はご存知かと思います。栄進ゼミの卒業生の中にも多くのナースやナースの卵がおりましたが、世間一般のイメージと同じく、女性ばかりです。しかし、今回紹介する、関一馬さんはなんと男性であり、しかも高校時代は和太鼓部に所属してパワフルな演奏をしていた、男くささ満点という感じの方です。そんな方がなぜ、女性がほとんどと言われる看護師になったのか、そしてそこに行き着くまでの波乱万丈の経験を今回は大いに語っていただきました。
今回も楽しみですね。

― 関さんは女性がほとんどという看護師という職業で活躍されているのですが、まずはそこに至るまでの経緯を教えて下さい。
元々、栄進に小学生の頃から通っており、その中で先生たちと勉強以外にも様々な話をしたり、時にはいっしょに遊びに行ったりするなど、結局、栄進予備校でのチューター時代も含めて、10年以上栄進の先生方にお世話になりました。その間一貫して尾坂先生をはじめとして、長いスパンで私の勉強や進路の事などを面倒見て下さりました。
実際、看護師という職業を目指すにあたっては、紆余曲折があり、結局大学受験を浪人する中で芽生えた、という感じです。
― つまり看護師になろう、と思ったのは大学受験の時だった、ということですね。紆余曲折があったということですが、具体的にはどんなことがあったのですか。
中学校では部活はやっていなかったのですが、高校で出会った和太鼓に魅了され、高3の時には全国大会まで出場しました。しかしあまりに和太鼓に熱中しすぎて、その後の受験勉強では、自分の将来像を描くところから始めなくてはいけなくて、結局現役で大学進学するに至りませんでした。でも、ここで現役にこだわって、なんとなく大学にいかなくて本当によかったです。実際、浪人時代は孤独感と先の見えない膨大な勉強量を毎日こなす、ということで苦しい時期ではありましたが、この時にじっくりと自分のことを考えることが出来たのは大きかったと思います。実際、私はこの時期に医療の道で、しかも人と接する機会が多いほうが自分に合っている、と考え、最初におぼろげに考えていた将来像から、看護師への道がはっきりと見えてきました。そのことは今でも本当によい判断をすることが出来たな、と思います。もちろんそういった部分のケアを栄進の先生にしていただいた、という部分も大きかったです。
― だからこそ大学時代は、その経験を生かし、栄進予備校のチューターとして、予備校に通う生徒さんのよきアドバイザーとなっていた訳ですね。
そうですね。受験勉強を通していろいろな経験や考えをもったのですが、結局受験勉強は、やれば出来るようになるし、やらなければ出来るようにならない、という単純なものでありました。それよりも自分自身に向き合う、ということが本当に出来るようになることが大切なのだろな、と思っており、それを栄進予備校の生徒さん達にも伝えていきました。
― なるほど。様々な経験をしてきた関さんだからこそ、その言葉にも重みがありますね。さて、現在は看護師として活躍されているわけですが、少しお仕事のお話をお聞きしてもよろしいでしょうか。
一般的には、看護師=女性の仕事というイメージがありますが、実際現場で働いていると、皆さんが思っている以上に、男性看護師が増えてきている、というのが実感としてあります。そして仕事をしていて、男性看護師だから、とか女性看護師だから、とかいった性別による差はほとんど感じません。あくまで一個人として接していただいている、というのが実感です。もちろん女性患者の着替えなどは、男性である私がすべき仕事ではありませんが、逆に力仕事など、女性看護師ではなかなか出来ない仕事は私がすすんですべきことだと思っており、その点はワークシェアをしております。あと私の仕事は患者さんの看護はもちろんなのですが、患者さんの家族など周りの方々へのフォローも大きな仕事の一つと言えます。人の命を預かる仕事ですから、やはり厳しい部分も多いですが、毎日がやりがいのある、充実した日々を過ごさせていただいてます。
― それでは最後にこの記事を読んで下さっている方々にメッセージをお願いします。
こういう仕事をやっていると、やはり五体満足で健康でいられる、ということがどんなに幸せなことか、ということを強く感じます。だからこそ悔いのない人生を過ごしてもらいたい、と思っています。私は人から見ると人生を遠回りをしていると思われたのかもしれませんが、あの浪人時代があったからこそ、今がある、と思っています。どうしても浪人というと悪いイメージしかないのですが、私にとっては本当に貴重な時間を過ごさせてもらった、と思っています。何も考えずに何となく生きてしまう、というのは、せっかくもらった五体満足の体を無駄にしている、としか思えません。ぜひ、自分の可能性を信じ、いろんなことにチャレンジして、そして自分の生きがいを探してみて下さい。栄進ゼミは、そんな君たちの手助けをしてくれる場ですよ。
インタビュー後記
現在、看護師として活躍している関さんですが、受験生時代はずっと自習スペースで勉強していました。今でもその姿はよく覚えています。何かをやり遂げようとする時には、何かを犠牲にしなければいけない、でもそれ以上の喜びと自信を与えてくれる、ということを彼の今の姿から、いまさらながらに感じることが出来ました。この先も関さんらしく、明るく頑張ってほしいところです。
関さん、本当にありがとうございました。
さて、次回は小学校教諭として活躍されている藤吉梨佳さんにインタビューを試みる予定です。教わる立場から、教える立場になった藤吉さん、果たして今どんな気持ちで教壇に立っておられるのでしょうか。
乞うご期待!
